あなたが道を歩いていると、前方に人が倒れているのを発見しました。周囲を見渡しても他に誰もいません。助けられるのはあなただけです。さぁ、どうしますかー?
令和6年7月3日(水)、内部研修として救命救急講習会を実施しました。平川消防署から講師を招き、職員ならびに利用者様が参加して、胸部圧迫術の仕方やAEDの使用方法を学びました。
これまでも同様の講習会を幾度となく開催し、繰り返し行うことで習得・習熟を目指してきた中で、時の経過とともに少しずつ変化を感じるものがあります。たとえば人工呼吸は感染症対策の一環として、避けるのが通常になったことは代表的な例ですが、今回はスマートフォンとCPRマネキンを連動させて、胸骨の沈み5㎝や1分間100~120回のマッサージ回数など、適切な状態で行われているかを判断できるようになっていました。また冒頭の問いかけに対しては、これまで119番通報やAEDを探してきてくれる方を指名したり、交代で胸部圧迫を行うのが良いと、救助人が複数想定で教わってきましたが、一人しかいない場合は携帯電話で救助要請するのが最良であると話されました。
今後は心肺蘇生術に限らず、出血を伴う外傷や喉つまりによる窒息の応急処置等々、上級コースにも挑戦の幅を広げて、人を助ける力を養っていきたいと考えています。